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んにちは、私。

わたしは自分で言うのもなんだけど人と接するのがとても苦手でいつもひとりぼっちです。

 

ママに話しかけられては目を背けて。

パパに声をかけられては下を向いて部屋に戻ります。

 

わたしはいつもお部屋に閉じ籠っています。

ガラクタのおもちゃや目が飛び出た人形、ほつれたぬいぐるみ。

内臓解剖の本に逆回転に廻るカチコチうるさい時計がわたしのおともだちです。

 

そして、誰にも内緒のおともだち。

おうちの裏にあるちいさな山で見つけた真っ赤な瓶。

 

ドロドロして粒々の個体が浮かんだ中に黒眼がとっても大きい子。

 

その子はね、皆スプーンやフォークを片手ににたにたな笑顔で自分を見るそのお顔が嫌いで

自分が食べられちゃう前にその人を食べちゃうらしいの。

ひとを食べては食べてを繰り返せば繰り返すほど、その子は甘くて美味しくなれるんだって。

 

だからわたしはまずおばあちゃんの所へ行ってテーブルにあったジャムと

その子の瓶を変えて散歩に出たの。

 

帰ったらおばあちゃんはいなくて真っ赤に染まった椅子とテーブルが

ぴちゃぴちゃ音をたてて床が湖になってた。

ママとパパは泣いていたけど、わたしはその子が「ありがとう」ってにこにこ言うから、

それがとても嬉しくて。

 

 

わたしはその子に名前をつけてあげました。

 

 

【Bloodberry-jam.】

血液の様に真っ赤であまいあまいわたしだけのおともだち。

 

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そんな私の頭の世界から生まれた【Bloodberry-jam.】

造語「血液ジャム」として名前をつけました。

 

人から産まれたもの。人が見つめ、人が手にし、人が身につけるもの。

 

人=人体・精神・神経・血液を通じて様々な方へ繋がります様に。

 

他の人とは違う。「私だけのアクセサリー」を意して制作しています。

 

2015年からは赤・ゴシックテイストを主にした制作を変え、

世界や宇宙を意味した青やグリーン・動植物を連想とした制作をしています。

 

「掌の中の世界」どうぞお楽しみ下さると嬉しいです。

 

 

                          2015某日     Bloodberry-jam.  千尋

 

 

 

 

 

 

 

STORY

Bloodberry-jam.

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